ノミカタに副作用はある?配合成分と販売元の主張から検証する

味の素株式会社の「ノミカタ」シリーズは、特に女性を中心に、お酒が好きな人にとって非常に優れたサプリメントであるという評判を耳にします。つまりお酒による肝機能低下の改善の効果があります。

たとえばドリンク剤のヘパリーゼやレバウルソと異なり、顆粒のスティックタイプであるのがノミカタの特徴です。ドリンク剤よりも多少身体にやさしいイメージがありますよね?

ただ、副作用の有無については検証しなければなりません。

サプリメントの「ノミカタ」で起こる副作用的症状

味の素株式会社の「ノミカタ」は、特に女性には人気の肝機能回復サプリメントです。

サプリメントは「食品」に属しますので、医薬品とは異なります。したがって、厳密な意味での副作用はありません。

ただし、医薬部外品のドリンク剤(サプリメントや清涼飲料水)を飲んで、胃腸の調子がおかしくなったという副作用的事例はけっこうありますし、実際経験された方も意外と多いのではないでしょうか。

それならばということで、より安心してノミカタをご利用いただくためにも、ノミカタの「副作用的症状」の有無を検証してみたいと思います。

まずは副作用に関するメーカーサイドの主張はどうなってるの?

ノミカタの「生みの親」は、ご存じ「味の素株式会社」です。

非常に信頼性が高い会社であることは衆目一致の見解でしょう。これまでの実績や社会貢献の数々も周知のとおりです。

そんな味の素さんですから、ノミカタに対する副作用(的症状)の危険性に関しても自ら言及していますので、まずは「メーカーサイドの主張」から確認してみたいと思います。

ノミカタの副作用の危険性について(味の素株式会社の見解)
以下の理由により副作用の心配はありません。

  • 理由1・・・ノミカタの主成分は、人の体にとって不可欠な栄養素であるアミノ酸、ビタミンなどであるから
  • 理由2・・・アミノ酸は日常の食生活でも1日あたり60g~80gを摂取しているため、よほどのことがない限り過剰摂取が起こりにくいから
  • 理由3・・・万一ノミカタを過剰に摂取したとしても、尿などとして自然に排出されるから

(参考:「ノ・ミカタⓇ」Q&A-AJINOMOTO商品情報サイト公益 より)

なるほどー!という感じですね。これなら確かに「ノミカタ」を摂取しても副作用はもちろん、副作用的症状があらわれる可能性は極めて小さそうです。普段から摂取している栄養素がメインの成分なのですから。

ふつうは「飲みすぎ(過剰摂取)」によるトラブルは副作用に含まれませんが、そこも含めて「副作用はない」と断言できるあたりは、さすが味の素さんですね。ますます安心感が高まりました。

とはいえ、いちおう「肝機能改善」の医薬品的効果が高いサプリメントですから、飲みすぎても平気だからといってバンバン飲んでしまうことなどないよう、ご注意くださいね。ノミカタは1日1~3本までですよ!

ところで、ノミカタの主要な成分は

  • アラニン
  • グルタミン

です。どちらもアミノ酸の一種なのですが、これら個々の副作用はホントにないのかな・・・などとも思ったりしますよね?

この点についても、少し踏み込んで検証してみたいと思います。

肝臓の性質を考えるとどんな栄養素も過剰摂取はNG!

繰り返しになりますが、「ノミカタ」の主要成分はアラニンとグルタミンという、私たちの身体にとって非常に重要な役割を担う栄養素です。

配合成分の特徴について詳しくはこちらの専用ページをご覧いただきたいと思います。

で、いろいろな文献を参照してみても、アラニンにしろグルタミンにしろ、副作用らしい副作用は見当たりません。

別に疑っているわけではないのですが、やっぱり味の素さんの言う通りでした・・・

しかし、ここでちょっと肝臓という臓器のそもそもの性質を思い出していただきたいのですが、肝臓は、血中から運ばれた栄養素を適切な状態にして再び全身に送り出す「栄養の司令塔」としての役割があります。

それゆえ、どんな栄養素にしても、必要以上に摂取することは、肝臓にとってプラスになる要因ではないのです。

仮に、たまーにそういうことがあっても、頑張り屋の肝臓は簡単にはへこたれません。

しかし、長期的に同じ栄養素ばかりが肝臓にどんどこどんどこ運ばれ続けると、さすがの肝臓もダメージを負わなければなりません。このことは、たとえ身体に良いとされる栄養素であっても同じなんです。

ですから、昨日も今日もアラニン・グルタミン、明日も明後日もアラニン・グルタミン・・・などということになると、いくら頑張る肝臓とはいえ、「もーイヤ!」となりかねません。

いくら身体に必要なアラニンやグルタミンであったとしても、これが大量かつ休みなく肝臓に送られ続けるようなことがあると、ヘタをすれば肝機能障害の原因になってしまうかもしれません。

これはアラニン・グルタミンだけに限ったことではありませんが、やっぱり、サプリメントでも食事由来の身体に良い栄養素でも、肝臓の性質を考えたら過剰摂取はするべきではないという結論に達します。

とはいえ、毎日大量の「ノミカタ」を長期的に服用し続けない限り、少なくともノミカタのアミノ酸成分による肝臓への負荷はなかなか大きくならなそうです・・・副作用的症状は現実的ではなさそうですね。

「ノミカタ」は比較的安心して飲める肝臓サプリメント

肝機能回復を目的とした医薬品やサプリメントの場合、大なり小なりの副作用・副作用的症状の危険を意識しなければならないのがふつうです。

しかし「ノミカタ」に関しては、その危険は最小限と言えそうです。

ただ、多くの肝臓サプリメント・医薬品は、すでに何らかの肝疾患による肝機能障害がある方は、まずは医師に相談して使用する必要があります。

このことは、安全性が極めて高い「ノミカタ」であっても同じことが言えます。万一肝疾患・肝機能障害がある患者さんは、担当医の許可が出てからノミカタをご利用いただきたいと思います。

分量やご自身の肝臓の疾患などの状況を判断しつつ、常識的な利用をしている限り、ノミカタが副作用的な悪影響を身体に与えることはほぼないはずです。

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