レバウルソの副作用がこわい!?中には危篤な症状もあり得る

肝臓の、そして忙しい現代人の強い味方となってくれるドリンク剤やタブレットが人気を博しています。その代表的な商品(医薬品)のひとつが、佐藤製薬株式会社の「レバウルソシリーズ」です。

いざというとき、これからというときに頼りになるドリンク剤、タブレットということで、毎日のようにレバウルソを飲んで頑張る人も多いと思います。

しかしそうなると心配になるのが「副作用」ですね。今回はレバウルソの副作用を検証します。

レバウルソは医薬品なので副作用がでる可能性はある

どんな医薬品でも同じですが、ひとつの医薬品ができあがるためには、数多くの成分が配合される必要があります。そのすべての成分が副作用の原因になりえます。これはレバウルソシリーズについてもまったく同様です。

肝機能回復を願う人にとって絶大な評価があるのはもちろんですが、だからといって医薬品である以上副作用の危険性がゼロということはあり得ません。レバウルソにもたくさんの成分が配合されています。

それだけに、レバウルソを含む「薬」の副作用の原因の特定は難しいことが多いです。そういうときには、それぞれの薬の主要となる成分の副作用を検証すると、薬自体の副作用の原因特定の可能性が高まります。

レバウルソの主要成分、ウルソデオキシコール酸の副作用は?

低下した肝機能を改善する効果が高いとされるレバウルソ。その効果の軸となる有効成分が「ウルソデオキシコール酸」と呼ばれる物質です。ウルソデオキシコール酸はさまざまな薬に配合されます。

レバウルソの場合ウルソデオキシコール酸が主要成分なので、この物質に対する副作用の可能性を探ることによって、レバウルソの副作用の可能性を部分的に検討することができます。

ウルソデオキシコール酸に考えられる一般的な副作用
  • 軟便、下痢
  • 吐き気、胸やけ
  • 食欲不振

これらの症状は、レバウルソシリーズに限らずいろいろな薬でみられる副作用です。だから副作用があってもいいというわけでは無論ないですが。ただ、「眠気」に次いでよくある症状ではあるでしょう。

副作用である以上、症状の大小にかかわらず、なければないに越したことはありません。しかし、発症して困るのは「重篤な副作用」のほうです。ウルソデオキシコール酸はその可能性もわずかにあります。

レバウルソで重篤な副作用が起こる可能性がある!

どんな副作用であったとしても、それが「重篤な症状」である以上、起こってよいはずはありません。それがレバウルソであるにしても別の薬であるにしても、それは明らかなことでしょう。

そもそも、製造にかかわった人間でもなければ研究者でもない筆者が「レバウルソには重篤な副作用がある」などと発言したら、これは大問題になります。レバウルソの重篤な副作用の心配はほぼゼロです。

ただし、副作用に関しては、ほんのわずかなリスクであったとしても、可能性がゼロでない以上は注意喚起しなければなりません。その意味で、あくまで可能性としては重篤な副作用もありうると考えるべきです。

では、ほとんどありえないものの、わずかに考えられるレバウルソ(ウルソデオキシコール酸)による「重篤な副作用」にはいったいどんな症状が考えられるのかを検証する必要があるでしょう。

レバウルソ(ウルソデオキシコール酸)による重篤な副作用の可能性
  • 主な疾患・・・間質性肺炎
  • 初期の症状・・・から咳(痰を分泌しない咳)、息苦しさ、少しの動きで起こる息切れ、発熱

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)は、私たちがイメージする「肺炎」以上に重篤な病気です。ふつう膠原病(こうげんびょう)など、いわゆる難病に指定された病気の症状として見られることが多いです。

実際間質性肺炎の一種である「特発性間質性肺炎」は、難病指定があります(指定難病85)。一般的に肺炎というと、肺組織に炎症が起こるイメージですが、間質性肺炎はちょっと違うタイプの肺炎です。

「間質」は「実質」と対をなすことばで、間質の部分にトラブルがおよぶタイプの肺炎が間質性肺炎です。間質性肺炎は、生命の危険が極めて高い肺炎です。

可能性的にもゼロに近いですし、難しいお話なので間質性肺炎についてはここまでにしますが、重要なことは、間質性肺炎の疑いをいち早く察知することです。

つまり、レバウルソをはじめ、ウルソデオキシコール酸を配合した薬を飲んだときに、上記の「初期の症状」が突然現れたら、直ちに薬の使用を中止し、すみやかに医療機関で相談してください。

基本的にはまず起こらない副作用ですが、レバウルソなど、ウルソデオキシコール酸を配合した薬の副作用の可能性としてゼロではない症状であることは、知っておいてもマイナスではないはずです。

毎日飲む医薬品だけにレバウルソの副作用にも注意したい

疲れた肝臓、低下した肝機能の改善のために飲むレバウルソは、毎日飲まなくてもいい医薬品です。しかし毎日飲むことができる医薬品でもあります。副作用は使用頻度にかかわらず、起こる人には起こります。

とはいえ、使用頻度が高ければ副作用の発生リスクが比例的に高まることも事実です。それだけに、レバウルソの使用頻度が高い人は、その副作用のリスクについても少しだけ考えていただきたいと思います。

特に、具体的な副作用について示した「軽いほうの副作用」は、可能性自体そこまで高くありませんが、医薬品全般を考えてもまったくない副作用ではありません。お腹の調子や気分がすぐれないこともあるかもしれません。

そういうときは、一時的にでもレバウルソの使用を中断し、信頼できるお医者さんに相談してみていただきたいと思います。安心できる状態で、レバウルソの使用を再開していただきたいと思います。

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