二日酔いに効く食べ物。手軽で小さいもの&ガッツリ系

二日酔いの朝はご飯抜きで会社に向かうという人も多いと思います。いや、「ご飯抜き」ではなく、「抜かざるを得ない状況」を二日酔いによって招いたと考えるべきでしょうね。

お酒を飲むと肝臓にダメージがおよぶばかりでなく、二日酔いのような「とりあえずツライ」という状況を余儀なくされますが、しかしあえて「食べる」ことによって二日酔いを解消しようという考え方もあります。

今回はあえて二日酔いに効く食べ物を考えます。

食べ物で二日酔いは改善される?二日酔いの要因から考える

二日酔いの朝に何かを食べるのはなかなか難しいことが多いですよね。たとえ「ご飯2杯食べれば二日酔いが治る!」などといわれたとしても、おそらくこの方法は物理的に難しいかもしれません。

食べて二日酔いを治すことができるとするなら、「ちょっとした食べ物」に限定する必要があります。二日酔いに効く飲み物と一緒に摂取して、二日酔いの改善に役立てられるような食べ物をご紹介します。

メカニズムが現状明確になっているわけではないのですが、まずは「二日酔いのメカニズム(と思われる要因の候補)」を挙げておきます。

これらの要因を排除できる食べ物を探していけば、「二日酔いに効く食べ物」がわかりますよね。

考えられる二日酔いのメカニズム(助長要因)
  • ホルモン異常、軽度脱水症、軽度低血糖
  • 電解質異常
  • 炎症反応
  • 睡眠をはじめとする生体リズムに狂いが生じる
  • アセトアルデヒド代謝が遅れることによる影響
  • 胃腸障害(アセトアルデヒド代謝の遅れによる肝臓の問題も)
  • お酒に含まれる不純物による影響
  • 軽度の離脱症状(一種の禁断症状)

(参考:二日酔いのメカニズム(助長要因)の候補-e-ヘルスネット(厚生労働省)より)

そうはいっても、冒頭でお話したように、二日酔いの朝にガッツリ食べることはできませんので、上記の「メカニズム」をヒントに、できるだけ軽くて小さな食べ物を探していきましょう。

二日酔いに効く、軽くて小さな食べ物

小さくて手軽だけれど、味にインパクトがあって二日酔いに効くと考えられる食べ物をまずあげます。

二日酔いに効くちょっとした食べ物(代表例)
  • ミント系ガム・タブレット、はっか飴など
  • はちみつ
  • アイスクリーム・氷菓
  • 氷砂糖
  • 梅干し

二日酔いの朝は、とにかく気分がすぐれませんよね。なんというか、地球が風邪を引いた影響が自分ひとりにおよんでいるのではないかと勘繰りたくなるくらいの「絶不調」が襲います。

とにかく気分がすぐれないわけですから、気分的にすっきりする食べ物を食べて二日酔い解消へのアプローチとしたいところです。とすると、少量で味覚に強いインパクトがあり爽快感もある食べ物がベストです。

そんな食べ物あるか?と思うかもしれませんが、わりとすぐに思い浮かぶのが、ミント系のガムやはっか飴など、食べ物というより「お菓子類」などがこれにあたりますね。ミント系タブレットも同様です。

お菓子だからといって軽視すべきではありません。厚労省が示すメカニズムの要因の1つに「低血糖」があります。ガムや飴は例外なく「甘い」ですから、相当豊富な糖分が含まれているはずです。

これが低血糖を解消し、二日酔いも多少は解消されるはずです。まあガムやタブレットの場合、最近は人工甘味料が使われていることが多いですが、飴がない人はガムやミント系タブレットなどでも多少効果が期待できるはずです。

そして糖度が高くて健康効果も一緒に期待できる食べ物といえば、やっぱり「はちみつ」でしょう。アレルギーには十分注意していただきたいですが、はちみつも二日酔いには効果が高い食べ物です。

しかも、はちみつには解毒作用もありますので、深酒で肝機能低下が起こっている状況では特に、肝機能回復の効果も同時に担ってくれます。

そして小粒で強烈なインパクトを伴う食べ物といえば、「梅干し」です。実際、二日酔いとの相性という点でもすでに実績がありますね。

ただ、梅干しの場合は好き嫌いが生じやすい食べ物なので、「キライだ!」という方は、ただでさえ気持ちが悪い状況ですから無理に梅干しにこだわる必要はありませんよ(実は筆者も梅干しはニガテです)。

もちろんほかにもいろいろな食べ物が考えられますが、いちおう代表という意味で気が付くところをピックアップしてみました。低血糖の解消をヒントに系統立てて考えれば、意外とたくさん思いつきますよ。

たとえば夏場のアイスクリームなどは、糖分たっぷりで爽快な気持ちにもなるはずです。似た印象の「氷砂糖」という手もありますね。

という具合に、甘いもので好きなもの、爽快感ある食べ物を食べてみてください。

ガッツリ系でも二日酔いに効果あり。好きな食べ物にも注目

軽度にせよ低血糖が起こっているとすると、これ以上飲食できない時間を継続させてしまうと、少々まずいことになる危険性もはらみます。低血糖による症状ともなると、「二日酔い」というイメージ内には収まりません。

低血糖は、最悪死を招くこともありうる症状を伴います。まあさすがに二日酔いで一食ご飯を抜いたくらいで「最悪の事態」には至らないとは思いますが、しかし低血糖はそうもいっていられない症状でもあります。

もし低血糖のまま会社に行っても超多忙でお昼も食べられず、しかも肉体労働を伴うようなお仕事だったとすると、おやつのころにはぶっ倒れていないとも限りません。低血糖解消のためには食べることが重要なのです。

そこで、ちょっと発想を転換させて、軽くて小さい食べ物を食べるのではなく、どうせならガッツリ食べるための食べ物を二日酔いの朝に食べるという考え方はどうでしょうか?

「何言ってるの?」と思うかもしれませんが、正気かつ真面目にお話しています(二日酔い状態でもありません)。もちろん「通常通り」の朝食では、何かを口に入れることさえできないかもしれません。

そこで・・・ご自身が大好きな食べ物を食べてみましょう。例えば、ちょっと奥様に甘えてみたりして用意してもらうというのはいかがでしょうか?

大好きな食べ物であれば、二日酔いであっても進んで食べられる可能性が高まります。

特に「ご飯もの」がおすすめです。ご飯の主要な栄養素はご存じ「炭水化物」ですね。ダイエット中の人からは敵視されやすい栄養素ですが、それはつまり、炭水化物は「糖質」だからです。

しかし二日酔いの人にとっては、炭水化物(糖質)が低血糖解消の大きなヒントになることもまた事実です。特に、栄養価が高い「オムライス」などは二日酔いにはかなり効果的だというお医者さんの見解もあります。

同じ炭水化物なら、「麺類」だってのどの通りがいいし、二日酔いにはいいんじゃないの?と考えられがちですが、実は二日酔いの麺類はあまりおすすめできません。麺類って、意外と消化が悪いんですよ。

消化が悪ければ、たとえ糖質ではあっても低血糖の解消がそれだけ遅れることになりますし、そもそも胃腸への負担はそのまま肝臓への負担にもなりえます。だから、「ご飯」がおすすめなんです。

それゆえ二日酔いのときにはやっぱりオムライスなどみなさんの「大好きなご飯もの」がおすすめです。筆者なら「お寿司」を猛烈にねだりたいところですが・・・生ものはおすすめできませんね、はい。

まあ、いくら朝から大好きなものを食べられるかもしれないからといって、二日酔いを利用して奥様へのおねだりなどの悪用はしないでくださいね。

食べて二日酔いの解消を。効果を得るには食べ物を正しく選ぶべき

今回は「食べ物で二日酔いを解消する」といういささかチャレンジングなお話でした。物理的に可能でも、これまではあまりアプローチされてこなかった、知的好奇心をくすぐる(?)テーマだったかと思います。

まあ二日酔いのあの状況では食べることをあまり考えたくない人のほうが多いと思います。ヘタをすれば「三日酔い」になるくらいのしたたかな二日酔いでは不可能な考え方かもしれません。

しかし医学的、というか栄養学的に考えれば、結局のところ食べたり飲んだりすることが一番二日酔いに効果的であるといえそうです。ただしそのためには、効果的な食べ物をチョイスすることが大切です。

いざ二日酔いとなってしまうとあれこれ頭で考えることもできないと思いますので、今回お読みいただいて、いざというときに役立てていただきたいと思います。

できれば「いざ」がなければそれに越したことはないですけどね・・・まあなかなかそうもいかないので、そのときには今回のお話を思い出していただければ幸いです。

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